小説で、人生観変わる
なんかさ・・・今までの私の人生って、
「こうでなければならない」 「こうしなくてはいけない」
って、自分を追い詰める連続じゃなかった?
疲れた・・・つくづく疲れた。
息子達2人、健康で生きてさえいてくれてたら、それでいいじゃん。
キレイでいなくちゃ、とか上昇志向ばかりで頑張らなくたっていいじゃん。
気持ちよく流されながら、人生楽しんでいきたい、とかって思う。
・・・2週間どっぷり大長編小説の世界にいたんだ。
まさかの、「人生観が変わる」というご褒美をいただいいちゃった。
その小説の名は・・・江國香織さん『左岸』。
辻仁成さんの『右岸』も合わせてじっくり読んだので、時間がかかり、コラボ小説という魅力的な世界にどっぷり浸かっていたのだ。
辻さんの『右岸』の方は、読みやすい力作で、どちらから読み始めるべきかといったら、こっちからかもね。
結構スピリチュアル入ってて、まるで江原さんの本を読んでるかのような時もあったけど。
なんといっても、なんといっても、今回圧倒的だったのは、江國さんの『左岸』、でしょう!
江國さん、渾身の力作ではないでしょうか。
この人の才能には改めて感服した。
今回描かれた主人公の茉莉は、多くの江國作品で見られるような、ふんわりとした美しい女性像ではなく、ふらふらしながらも地に足のついた力強さがあった。
彼女が中年となった時迎えた”孤独”の描写には、私まで”しん”と胸を締め付けられた。
今までいろいろな文章に触れてきたつもりだが、江國さんほど流れるような文章で、しんとした深い闇を美しく気高く表現できる物書きを、私は他に知らない。
長編小説・・・このときめくもの。
もっともっと読み続けていたいけど、今回のような出合いは滅多にないだろう。
プチ鬱状態の私に神様が与えてくださった作品なのだろうから。
主人公を襲う耐え難い試練の数々に、まさに超然と乗り越えていく様子には、これから生きていく上での大きな勇気を与えてくれた。
これから私を襲う試練、つらい時、人生の岐路に立ったとき、様々な場面で、この『左岸』を思い出すと思う。
とてもとても大切な小説となった。
江國香織さんに感謝します。

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