[ここ一週間で読んだ本]
温室デイズ 瀬尾まいこ
強運の持ち主 瀬尾まいこ
ラン 森絵都
切羽へ 井上荒野
・・・一週間どっぷり小説でした。
相変わらず読書の合間に勉強です。 勉強の合間に読書、と逆にしなくちゃいけない、ってわかってるんですけどね・・・。
読書による現実逃避の効果で、なんだか最近妙に気持ちが穏やか~ではあります。
全然イライラしたりしない。 でも、いつまでも現実から逃げてちゃだめだよねえ。ふう。
どなたか『書を捨てよ、町へ出よう』と書いてらして、書店で思わずドキッとしてしまった。
昨日、井上荒野さんの『切羽へ』を読み終えた後だから、こんなに気持ちが重くなってしまったのだろうか・・・。
今回の直木賞受賞作です。
井上さんの作品は初めての上、彼女は江國香織さんの親友であるとのことなので、なんだかもう勝手にドキドキワクワクとても期待してたんですね。
文章は簡単で読みやすく2時間もかからず読み終わりました。
まあ、男女の関係。心の不倫。リアルな不倫。孤島の情景。など。
しかし苦しかった・・ときめきもなければ共感もできない。
心に暗雲が立ち込めて・・・疲れた。
直木賞受賞作で感動した作品ってほとんどないんだよね。わかってたのに。
気を取り直して、森絵都さんの『ラン』。
こちらは我らが小泉今日子さんのご推薦☆
う~ん・・・、いくらきょんきょんのおススメでもねえ・・。
現実に生きがいを見出せない孤独な主人公の女の子が、出合ったスペシャル自転車で家族のいる死者の世界へ導かれ、その世界にどっぷり浸かり、自転車で頻繁に通う日々の中で、自力でそこまで走っていかなければならない状況に追い込まれ、身体を鍛え始めることによって現実の人々と深く関わるはめになってしまった・・・というようなストーリーなんですけど、発想の設定はとても面白いし、しみじみ前向きにさせてくれるお話だけど、淡々と読んでしまった。
心が震えることも涙することもなく・・・。
きょんきょんは霊感が強く、現実と死者の世界との関わりみたいなこういった雰囲気は昔から好きなようで、「わあ、確かにきょんきょんは好きそうだなあ」と思いながらただ読んでました。 同じく霊感の強い親友の桃も好きかもしれない。
そしてようやく瀬尾まいこさん♪
ホッとする~! もう大好きすぎる!
これで彼女の小説で読んでないものは、残すところあと一冊ですね。
今回は・・・『温室デイズ』!!!
泣いたなんてもんじゃない! ツボにはまりまくりでした。瀬尾作品の中で私にとってベスト3に躍り出ました。
実際に公立中学校の現役教師である瀬尾さんだから書けるのであろう荒れた公立中の実態。 でもそこには現実の社会を縮小した世界がある。
荒れていてもまだまだ芯はピュアであるゆえに、もがき苦しみながら成長してゆく中学生たちのリアルな現実に強く胸を打たれます。
読後だいぶ時間が経った今でも、心の中に『温室デイズ』の情景が焼きついている。
好きなシーンを何度も読み返してしまう。
こんなにも私の心を静かに、でもはっきりと揺さぶる作家ってもう今後出会えないだろうなあと思えるほど。
しかし、『強運の持ち主』ですが、相変わらず読みやすく、ほのぼのして心が温まるけど、今までの彼女の作品の中では、私にとっては最下位かなあ。
それでも、いろんな小説と比べたら、断然大好きなんですけど!
だからって瀬尾作品を他人にはおススメするようなことはしない。
”私は”大好きだけど、「どうしてきょんがそんなに感動してるのかわからない」って思う人もたくさんいるんだろうな、って今回4冊の小説を読み終えてつくづく感じました。
奥田英朗さんくらいじゃない? 万人受けできるのは。
本、って自分で出合うもの。
瀬尾さんは誰のおススメでも紹介でもありませんでした。
書店で、まだ無名だった瀬尾さんの本に出合い、どうしようもなく惹かれる自分がいて、えいっと購入した単行本。 これが大当たりだった時の嬉しさときたら・・・!
これだから書店通いは止められない。
それにしても毎回毎回、え・ら・そ・うに書評しちゃってるけど、これらは読書感想文ということで・・・見逃してくださいね。
一見引きこもり、現実逃避、書を捨てよ町へ出よう、かあ・・・孤独な行為である読書ですけど、人それぞれの心の震え、感動、最高の娯楽だとやっぱり思います。
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